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■ 府内図書館ガイド ■

タイトルだけだと京都なのか大阪なのかさっぱり分かりませんが・・・。

サガやエッダ、ルーン文字などの文献をお探しで、
問い合わせられたところで「図書館に〜」というお話をよく聞きます。
しかし、図書館と言っても市町村立もあれば、都道府県立もありますし、
大学付属の図書館もあれば、国会図書館もあります。

そこで、ここでは大阪府のケースを例に、
どこの図書館はどのように利用できるのかを簡単にご案内いたします。

ご自宅や職場から近くて、蔵書も豊富で、雰囲気的にも利用しやすい、
あなたの行きつけの図書館を見つけてみてはいかがでしょうか?

ご利用になる場合は、必ず公式サイトなどでご確認下さいますよう、
よろしくお願い申し上げます。

(情報の信頼性は保証致しません)


■図書館用語集

 とりあえず手短に・・・。

▼OPAC
 Online Public Access Catalogue、オンラインで目録を検索できるシステム。
 だから、お出かけ前に目録をチェックすることができますし、その図書館のレベルも分かってしまいます。

▼学外者、学外の方
 このコーナーを作る数ヶ月前まで、大学の図書館を部外者が利用できることすら知りませんでした・・・。
 大学付属図書館を利用される際に、たいていのところにはこのような案内があります。大学関係者以外、ということでしょうか。
 公立なら血税の論理で使わせてもらってもよいと思いますが、最近では私立も地域住民の生涯学習ため、ということで開放しているところがあります。ただ、いずれにせよ基本的には学内者の為の施設ですから、涼みに来たり、昼寝しに来たりしてはいけません。
 貸出が行われていなかったり、貸出に関して冊数や期間について制限が設けられております。

 また、「学外者」といっても一律ではなく、(他大学の)学生・教職員のみを対象に開放しているところや、紹介状が必要なところもありますので、必ずご確認下さい。

▼鞄類
 市町村立図書館や、府立図書館では鞄類の持ち込みは自由ですが、大学附属図書館の一部のフロアや、国会図書館では持ち込みが制限されます。その場合には、無料で利用できるロッカーが備え付けられており、そこに預ける必要があります。

▼ゲート
 たいていの図書館には、お店にあるような万引防止ゲートがあります。さらに大学附属図書館や国会図書館ではドアが付いており、ゲートが反応するとドアにロックがかかるようになっており、よりセキュリティが厳しくなっております。

 ゲートによっては、心臓ペースメーカなどの医療用器具に悪影響を及ぼすものがありますので、事前にご確認下さい。

▼館外貸出
 一番身近な市町村立図書館を利用するにあたって、市民利用にはあって当たり前のサービス。2、3週間ほど借りられるところが多いです。
 但し、一部の大学付属図書館の学外者利用及び、国会図書館の個人利用については、このサービスはありません。

■市町村立図書館


 いつも行かれている方も多いと思いますが、ご自宅から近く、利用しやすい場所と言えます。しかしながら、サガ・エッダとなりますと、よっぽどのところでないとおいていないことがほとんどです。以下はサガの中でも有名な「アイスランド・サガ」を置いている図書館の一覧ですが、それがいかに少ないかおわかりになるでしょう。

※アイスランド・サガ(谷口幸男訳/新潮社)を置いている市町村一覧(2004年7月22日現在)
 茨木市、池田市、大阪市、高槻市、枚方市、堺市、豊中市

 以下にご紹介する図書館の目安(優・良・可の三段階)は、市町村立図書館を「可」として比較を行っており、それぞれ以下の基準で管理者が独断でつけております。車でのアクセスは、周辺道路(幹線道路から近いか、トータルで都心から近いか)、駐車場の有無及び料金。電車でのアクセスは、都心からの運賃、所要時間、駅からの交通。蔵書は、Saga&Edda文献案内に対するおおよその充足率(利用不可書籍を除く)。館内利用は雰囲気、資料請求の利便性、OPAC端末の混雑度及び操作方法。館外貸出は期間及び冊数。

■府立図書館

▼中央図書館
 車でのアクセス:良 電車でのアクセス:良 蔵書:優 館内利用:優 館外貸出:良

 近鉄東大阪線荒本駅下車、1号出口西北西へ徒歩5分。駐車場は30分150円。鞄の持ち込みのほか、自習などについても市町村立図書館とほとんど変わりはありません。館内利用はどなたでも可能で、館外貸出は大阪府及び近隣府県にお住まいの方及び、大阪府内に通勤・通学されている方なら、どなたでも利用できます。貸出期間は3週間で、延長は予約がなければ電話で3週間延長できます。お住まいの場所によってはかなり遠いかもしれませんが、一応一通り揃っております。

 「中央図書館」は、府立図書館の基本となるところで蔵書もかなり豊富です。しかしながら、中央と謳っている割には大阪の東端にあり、地下鉄から直通している近鉄沿線にあり、交通費も市内からでも 500 円以上かかる場合もあるので、駅から近くて便利ですが、交通費がネックです・・・。お住まいの場所によってはかなり遠いかもしれません。

※大阪府内主要駅から近鉄荒本駅まで・・・
 新石切から260円(所要時間:約10分)
 梅田、なんば、天王寺、野田阪神から460円(所要時間:約30分)
 住之江公園から500円(所要時間:約40分)
 なかもず、大日、八尾南から550円(所要時間:約50分)
 千里中央から620円(所要時間:約50分)
 北千里、南茨木から680円(所要時間:約1時間)
 高槻市から730円(所要時間:約1時間)

 館内は大学図書館ほど肩の凝るところではありませんが、市町村立図書館に比べると広くて使いやすく、落ち着いた雰囲気で本を読むことができます。サガ・エッダの資料の半数は書庫に入っておりますので、書名と保管場所、請求記号を所定の用紙または、OPAC端末から印刷した用紙を提出して、資料請求を行う必要があります。資料請求は閉館30分前まで行っております。OPAC端末の数も申し分なく、オンライン請求こそできないものの、プリントアウトできますので、資料請求の際はメモを取る必要がありません。ほかに、インターネット端末がありますので、係員に申し出て利用することができます。

▼中之島図書館
 車でのアクセス:× 電車でのアクセス:優 蔵書:×(中央図書館より取寄可能)

 「なんでわざわざ東大阪まで行かなあかんねん、邪魔くさいわい!」というあなたには、ビジネスの中心地、地下鉄御堂筋線淀屋橋駅 1 号出口から徒歩数分と、非常に便利な「中之島図書館」がお薦めです。ここは大阪の資料があるところですが、中央図書館から取り寄せもすることができますので、通勤途上や、仕事の合間にも立ち寄ることもできるでしょう。

 また、中央図書館で借りた資料をここへ返却することも可能です。時間外も返却ポストの利用が可能です。
(開館時間は平日9:00〜19:00、土日は9:00〜17:00、月曜祝日その他指定日は休館)

▼府内全域サービス
 そもそも上記二図書館へ出向くこと自体が大仕事となる豊能郡や泉南郡、南河内郡などにお住まいの方々や、時間に制約があって遠出ができない方は、府立図書館の「府内全域サービス」を利用されることをお勧めします。お住まいの市町村立図書館にてあらかじめ利用者登録をした後、府立図書館の資料を借りたい旨を申し出、所定用紙に書名と著者名を記入をすることによって、府立図書館より資料を取り寄せることができます。貸出期間は三週間で、府立図書館から直接貸出を受けるのとは違い、延長はできませんのでご注意ください。また、「図書館に希望の本がないため、他館からこの本を借りました」という建て前つきですので、市町村立図書館に資料があるかどうかを一度確認する必要があります。

大阪府立図書館ホームページ

■大学付属図書館

 とは言っても、ピンからキリまであります。学校内にはありますが、「学外者」の利用として国公立を中心に一般開放されていることが多いです。市立大なら市民が、府立大なら府民が利用することができますが、教育大や大阪外大についても市民/府民の分け隔て無く利用できるところもあります。但し、貸出冊数及び期間の制限や、館外貸し出しそのものがないところもあります。
 そして、大阪は全体的にキャンパスが疎開してしまっていて、そのほとんどが郊外にある上、車での来館ができない(しかも駅からバスというのが多すぎる!)ところが多いので利用しにくいというデメリットもあり、さらに洋書に関しては、別館やら教授専用の書庫とかにあるなどして利用できないことがあります。

▼(大阪府立大学)総合情報センター
 車でのアクセス:× 電車でのアクセス:良 蔵書:良 館内利用:優 館外貸出:可

 大阪市営地下鉄御堂筋線なかもず駅下車、5号出口南へ徒歩15分、校門くぐったらさらに徒歩5分。エレベータを利用される場合は出口が違うのでもう少しかかりますが、府内の大学ではまだ便利な方かもしれません・・・。駐車場はありません。鞄類の持ち込みは、地下2階を除いて可能です、地下2階に入る前にロッカーに預ける必要があります。大阪府内在住または、勤務の方ならどなたでも利用できます。初めて利用される時には免許証などの身分証明書と、府内へ勤務されている他府県の方は社員証が必要です。館内利用の他貸出利用も可能で、期間は2週間です。延長は現物を持ってカウンターへ申請しに行く必要があり、予約がなければ2週間延長されます。

 入場は、バーコードつきのライブラリーカードを発行してもらったら、次回から入場ゲートにあるバーコードリーダにカードをかざして入場します。入ってすぐ右側のゲートは学生証のリーダしかありませんので、左側の幅広ゲートの左側にあるリーダにかざして入場しましょう。OPAC端末はWindows機で、使い慣れていらっしゃれば特に操作に問題はありません。ブラウザが閉じられていたら、Internet Explorerを開くと自動的にOPACのページが開きます。館内にはたまぁ〜に、府民利用らしき方もいらっしゃって、雰囲気的には利用しやすいと思います。

 サガ・エッダの資料は、国内のものに関しては大体揃っていて、開架の資料として2階にあります。また、貸出は少ない感じがしました(とある本は20年近く動いていない模様)。但し、洋書に関してはほとんど別館にあって利用することはできません。

総合情報センターホームページ

▼大阪外国語大学附属図書館
 車でのアクセス:良 電車でのアクセス:可 蔵書:優+ 館内利用:良 館外貸出:×

 箕面の山中にあります。北大阪急行、大阪モノレール千里中央駅からバスで、大阪外大前行きは終点で下車、間谷住宅行きは間谷住宅4で下車、いずれも徒歩数分です。学休期は間谷住宅行きしかありません、直行便ではないので約40分かかります。運賃は250円です。平日は自動車の乗り入れができませんが、土日も開館しています。鞄類の持ち込みは可能です。学外者利用は館内利用のみで館外貸出はありませんが、どなたでも利用できます。

 初回利用時に住所氏名を記入、次回以降は名前を告げて臨時入館のところに記名すれば、臨時入館カードが貸し出されますので、それをバーコードリーダに差し込んで入場します。館内のOPAC端末は一部Windows機に置き換わりましたが、Macintosh機も一部残っています。館内の雰囲気は、府立大学と違って本当に純粋な大学図書館で、一般利用って本当にあるの?というレベルです。雰囲気になれていないと、気になる人は気になるかも・・・。入場に使用した臨時入館カードは、忘れずゲート退出後にカウンターへ返却しましょう。

 サガ・エッダの資料は洋書を含めて結構あり、開架の資料は3階にあり、洋書の半分程度は書庫にあって利用することができると思われます(書庫資料はまだ利用していません・・・)。で、もう半分は教授の研究室に保管されている模様で(2004/08/09時点、LINUS/NC OPAC)、これはさすがに見られないと思います。書庫資料は請求記号を職員に伝えると、書庫から出してきてくれます。請求記号はお出かけ前にOPACで調べてメモしておくと便利です。

大阪外国語大学附属図書館
大阪外大ドットコム携帯版(バス時刻表)

■国立国会図書館 関西館 (京都府)

 車でのアクセス:良 電車でのアクセス:可 蔵書:良(東京本館より取寄可能) 館内利用:優 館外貸出:×
 前置きで「大阪」と言いましたが、大阪に近い(精華町)ので行ってきました。電車なら近鉄学園前駅からバスで25分(昼間30分間隔)。車なら163号線を東へ、交差点を左折し、府道52号線を北へしばらく走ると右手に見えます。蔀屋からは30分ほどかかります。駐車場は無料です。鞄類の持ち込みは、透明またはB5サイズ未満であれば持ち込みが可能です。それ以外はロッカーに預ける必要があります。

 18歳以上ならばどなたでも利用できますが、館外貸出は行っておりません。静かな館内でじっくり読みましょう。一時的な入場であれば身分証明書などは不要で、受付のコンピュータに、住所・電話番号・氏名・生年月日を入力することによって入館カードが発行されます(これは退館時に回収される一時的なカードです)。サガ・エッダに関する資料はほぼ全て書庫にありますので、館内にある端末(Windows端末、NDL-OPACによる検索も可能。余談だが、マウスの右クリックができないようになっている・・・)に入館カードをかざしてログインを行い、そこから資料の請求を行います。資料が到着したら貸出カウンターへ出向いて資料を受け取ります。資料の到着は各端末の他、各所に設けられたディスプレイによっても確認することができます。

 利用者登録を行えば、先述の住所・電話番号・氏名・生年月日を入力する代わりに、パスワードを入力するだけで入館カード(これも退館時に回収されます)が発行されます。また、オンラインで資料請求を行えますので、お出かけ前にネットで資料請求をし、到着後待たされることなくスムーズに資料を借りることができます。

 貸出がないのか、京都の山村までサガ・エッダの資料を見に来る人がいないのか、本の状態はきわめて良好です。京都館にある資料は大阪府立図書館のラインナップとほとんど変わりませんが、日本アイスランド学会の会報や公開論集があります。また、カウンターで東京本館の資料を取り寄せることが可能です。取り寄せの場合は当日を含む三営業日で到着し、それから三日の間取り置きされます・・・・・・これがくせ者で、土曜日に取り寄せの依頼を行っても、次の土曜日には既に東京本館に戻ってしまいます。ですので、取り寄せを行う時は平日に取り寄せを行うか、平日に閲覧しにいく時間をつくらないといけません・・・。

国立国会図書館




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